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2019年7月13日 (土)

禁煙外来 ~タバコについて私たちと一緒に考えてみませんか~

 皆さんの中にタバコを吸われる方はいらっしゃいますか。

 

 「タバコは止めようと思っているけれど、なかなかやめられない」「家族がタバコを吸うので困っている」という方もいらっしゃると思います。

 

 当院では、呼吸器専門医による禁煙指導に力を入れています。

 当院の禁煙外来では、禁煙を手助けする薬の処方だけではなく、タバコを吸いたい気持ちをくみ取り、患者さまとのコミュニケーションを大切にしています。

 

そもそも、なぜタバコはやめられないのでしょうか?

 

タバコには有害物質が多数含まれており、発がん性物質は50種類以上にのぼるとされています。

その中でも「ニコチン」には、強い依存性があり、タバコをやめられない主な原因となっています。

 

タバコを吸われる方の中には、「タバコはストレスを減らしてくれる」「タバコで安らぎを得られる」「タバコのほかに、これといった楽しみがない」と、考えている方もいらっしゃるかもしれません。

 

実は、タバコを吸って気持ちが落ち着くのは、「ニコチン切れによるイライラ」をタバコによって解消しているに過ぎないのですが、多くのスモーカーの方はこの考えにご納得いただけないかもしれません。

 

ニコチンの依存性は、コカインやヘロインと同等レベルと言われておりますので、

「自分の意思」だけでやめることは難しいことが想像できますね。

 

 当院の禁煙外来では、患者さまお一人お一人の気持ちに寄り添い、患者さま自身がタバコについて理性的な「気付き」と「理解」を得て、禁煙へ気持ちが向いていくように心がけています。

 

 その上で、チャンピックスという禁煙補助薬を用いて3か月間の禁煙プログラムをご提供しております。

 ぜひ、お気軽に、タバコのことを相談しにきてください。

 

*当院の呼吸器専門医による外来は水曜日午後に行っていますが、9月から水曜日午前へ変更する予定です。詳しくは、受診前にお電話でご確認ください。

 

written by S.S.

2019年7月12日 (金)

長引くせき、痰 ~その咳、「タバコ肺」かもしれませんよ~

 今年も府中市の成人検診の季節になりました。

 検診では自覚症状や生活歴のことも伺いますので、皆様がご自身の健康を改めて見直すいい機会にされています。

 当院も連日多くの患者様が検診にいらしていますが、咳(せき)や痰(たん)で長く悩んでいる方をおみかけします。

 

 咳や痰は、「風邪かな? 年のせいかな?」と思ってそのまま放っておいてしまうことも多い症状です。でも、もしかしたらそれは恐ろしい「タバコ肺」が進んできていることをあなたにお知らせしているサインかもしれませんよ。

 

 「タバコ肺」とは、専門的には「COPD;慢性閉塞性肺疾患」と言います。風邪のようなノドの病気などではなく、肺そのものの破壊が進む怖い病気です。

 COPDはほとんど場合、タバコが原因です。そして、壊れた部分の肺は二度と治らず、病気が進行すると息が苦しくなっていき、重症になると自由に動き回ることもできなくなります。

しかし、適切なお薬で息苦しさをやわらげ、禁煙して残った肺の破壊をある程度防ぐことができます。

 

次の質問にいくつか当てはまる方は、COPDの可能性があります。

  • 40歳以上である。
  • 咳がでる。たんがからむ。
  • 走ったり、重いものを運ぶときに、同年代の人と比べて、息切れがしやすい。
  • 走ったり、重いものを運ぶときに、ヒューヒューすることがある。
  • タバコを長期間吸っていた (今も吸っている)

 

COPDが疑われる方には当院で検査や治療も行うことができます。

検査:レントゲン、CT、呼吸機能検査(肺年齢の検査)

治療:第一に禁煙が大切です。その上で、吸入薬を使用することで、症状を改善し、進行をなるべく防ぐことができます。

 

当院では、呼吸器専門外来/禁煙外来で積極的にCOPDの治療や禁煙指導を行っていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

*なお、呼吸器専門医による外来は水曜日午後に行っていますが、9月から水曜日午前へ変更する予定です。詳しくは、受診前にお電話でご確認ください。

 

written by S.S.

2019年7月 8日 (月)

長引く「咳(せき)」「痰(たん)」でお困りではないでしょうか ~その咳、「ぜんそく」のお薬で治るかも~

 突然ですが、みなさんの中に長引く咳や痰でお困りの方はおられませんでしょうか?

 

 その咳、「咳喘息」という「ぜんそく」の一種かもしれませんよ。

 

 「ぜんそく」と聞くと、「ゼイゼイ」、「ヒューヒュー」という音が胸から聞こえてくるというイメージがありますよね。実際、長年専門家もそう考えていました。けれども、そのような音が聞こえてこない人も、「ぜんそく」の吸入治療でとてもよくなることがわかってきたのです。

 

 「吸入薬なんて大げさな」と思う方もおられるでしょう。しかし、そうした軽症の「咳喘息」も適切な治療を行わないと、「ゼイゼイ」、「ヒューヒュー」という音が胸から聞こえてくるような本格的な喘息に移行してしまうこともあるとわかってきました。

 

 治療は簡単です。ぜんそく治療のための吸入薬を自宅で毎日一回、口から吸うだけです。最近は、1日に1回吸入するだけの薬が主流になって、お忙しい方でもそれほど手間をかけずに治療することができるようになりました。

 

梅雨は花粉の時期と並んで「咳喘息」がよく見られる時期です。「せき」が出て困る、という方がいらっしゃれば、お気軽に当院までご相談ください。もちろん、「せき」の原因は喘息だけではありませんが、もちろんその場合の詳しい検査もご案内します。

 

なお、9月から呼吸器/アレルギー専門医による外来は水曜日の午後から午前へ変更する予定です。受診の際にはお電話でご確認ください。

 

written by S.S

2018年12月 4日 (火)

物忘れが出たら早めの受診が大切な理由

以前、認知症の早期発見の重要性 でアルツハイマー型認知症の早期発見、早期治療の重要性について書きました。


今回は、別の視点から早期発見の重要性をご説明したいと思います。


今ではテレビや新聞で認知症の言葉を見ない日はないというくらい、認知症が取り上げられて、啓蒙がなされている効果か、早期に受診される物忘れ患者さんは増えている印象です。

しかし、物忘れ外来を行っていると、まだまだ、もっと早く受診していてくれていたらと思うことがあります。

物忘れ外来に治る可能性のある認知症患者さんが来ることがあります。

その頻度は5%程度と多いとはいえませんが、絶対に見落とせないケースです。




そのなかでも比較的多いのが特発性正常圧水頭症です。

病気の細かい説明は省略させていただきますが、認知機能の低下に加え、歩行障害と失禁を伴うことがあります。

診断は、頭部MRIやCTを行うことで比較的容易に行うことができます。

治療については手術が必要となりますが、脳外科の手術の中では短時間で終わるものとなります。

しかし、症状があまりに進行してしまうと、完全には治らなかったり、治療の効果が得られないこともあります。




続いてビタミン欠乏症についてご説明します。

ビタミンB12や葉酸は、欠乏すると認知機能の低下を引き起こします。

栄養豊富な現代においてビタミン欠乏が起こるものかと疑問を持たれるかもしれませんが、高齢者では胃腸の機能低下によってビタミン欠乏症がおこることが稀ではありません。

胃の手術(特に全摘出)をされている場合は要注意です。

これらについても早期であれば治る可能性がありますが、そのまま放置されると、神経変性が進行し、その後ビタミンを補充しても十分な回復は得られません。

場合によっては手足の感覚や運動の麻痺を起こすことがあります。




甲状腺機能低下症も認知症の様な症状を認めることがあります。

特に、意欲の低下やボーっとした感じとなります。

血液検査で容易に診断できますし、内服治療で治療ができるため、見落とせない疾患の一つです。




当院では1年に1~2件と稀ではありますが、脳腫瘍による認知症も見られます。

年齢や体力にもよりますが、認知機能の低下という症状がある場合は可能な限り早期に手術を行う必要があります。




いずれの治る可能性のある認知症でも、治療が遅れればその分回復に時間がかかったり、完全にまたは全く回復しなくなります。


これらの疾患について、当院では直近の画像データがない場合は、必ず頭部の画像検査(MRIやCT)を検査病院へ依頼し、また、血液検査にてビタミンB12、葉酸、甲状腺機能の測定を行っています。


治らないことが多い認知症だからこそ、数少ない治る可能性のあるものを見落とさないように注意しています。

2018年10月16日 (火)

インフルエンザ

今年もインフルエンザ流行の時期が近づいてきました。


早くも東京都では学級閉鎖となったところも出ていますが、現在のところ、その範囲は局所的と考えられます。


インフルエンザワクチンについて、打ったのに罹ったという方が少なくないと思います。

私も毎年ワクチンを接種していますが、1度だけ罹ったことがあります。

麻疹(はしか)や風疹ワクチンなどは適切な接種によって極めて高い効果が得られますが、インフルエンザワクチンはこれらと比較すると、残念ながら効果が低いのが現状で、有効率は約60%と言われています。

60%という数字を高いと考えるか、低いと考えるかは分かれるところではあると思いますが、決して無効ではないのです。

また、現在は行われておりませんが集団接種が有効であったという報告もあり、大勢の人が接種することによってインフルエンザの流行が効果的に抑制できる可能性が高いと考えられます。


接種時期ですが、抗体が産生されるまでに2週間程度は要するので、早めが良いと思います。

持続機関については諸説ありますが、5か月程度は有効であると考えられます。
10月末に接種しても、3月までは効果が期待できるわけです(私は早速接種しました)。


インフルエンザやワクチンについて、厚生労働省のホームーページに Q and A がありますので、ご参照ください。



インフルエンザの予防は手洗いやマスクが基本ですが、是非ワクチン接種も行ってください。


また、感染が疑われる場合は感染を広めないためにもマスクをした状態で医療機関を受診してください。

2018年5月29日 (火)

アルツハイマー型認知症を疑ったときに1分でできるテスト

物忘れが出てきたときに、簡単に試せる方法をお伝えします。

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①「さくら」「ねこ」「電車」を覚えてもらいます

②今日の日付、曜日をこたえてもらいます(平成~年、月、日、曜日)

③最初に覚えた単語を言ってもらいます

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これはMMSEという認知症のテストの最初の部分を抜粋したものになりますが、アルツハイマー型認知症では②と③の成績が悪い傾向があります。

どれくらいできなかったら認知症かという基準はありませんが、正常であればほぼ間違いなくできるはずです。

ちょっとおかしいなとおもったら試してみてください。

なお、この方法はアルツハイマー型認知症には有効であると思われますが、ほかの認知症には当てはまらないと考えられます。

また、これが大丈夫であってもアルツハイマー型認知症でないというわけではありません。

2017年11月27日 (月)

寝言、寝ているときに大騒ぎするのはレム睡眠行動異常症かも

レム睡眠行動異常症(RBD)という言葉をご存知でしょうか。

まず、レム睡眠の説明をします。

眠りには、夢を見ているときとそうでないときの2種類があります。

夢を見ているときの眠りのことを、レム睡眠といいます(Rapid Eye Movement sleep)
この頭文字をとってREM睡眠といいます。

レム睡眠の間、目を閉じているにもかかわらず、夢を見て、眼球が激しく動きます。
しかし、体の筋肉は弛緩しているので、動きません。

夢を見て、体が勝手に動かないようにするために、筋肉を弛緩させるメカニズムがあるのですが、これが障害されてしまうと、寝言を言ったり大騒ぎをしてしまう、レム睡眠行動異常症になります。

  • 寝言がおおい
  • 寝ているときに手足が激しく動く
  • 寝ている間にケガをしたり、隣に寝ている人にケガをさせる
  • 夢の中の出来事と同じ動作をする

こういった症状があるときは、レム睡眠行動異常症である可能性があります。

症状が出ているうちに起こすと、行動と一致した夢を見ているので、そういったことがあれば診断につながりやすくなります。

夢ですが、あまり良い内容の夢ではないことが多い印象です。


以下の疾患ではレム睡眠行動異常症が先行して起こることが知られています。

  • レビー小体型認知症
  • パーキンソン病
  • 多系統萎縮症

これらの神経変性疾患では、脳幹にある筋肉を弛緩させるメカニズムが破綻してしまいます。

レム睡眠行動異常症は、クロナゼパムやパーキンソン病治療薬などによって、比較的よく症状が緩和できます。

もし、夜中に騒ぐ、暴力をふるうなどの症状があれば、一度神経内科などに受診してみるとよいでしょう。

2017年11月20日 (月)

当院での物忘れ外来受診の流れ

当院では、水曜日の午後に物忘れ外来を行っています

当院における受診の流れをご説明します。



電話(042-335-1515)で予約をお願いします。


かかりつけ医からの紹介状(なければ薬手帳など)をご用意ください。


初回診察時は、予約時間の30分前にご来院ください。


初回診察では、問診、心理検査、血液検査、心電図、胸部レントゲンを行います。


頭部MRI または CT は、検査病院にて行います。
初回診察時に、当院から検査病院へ予約を行います。
送迎付きの検査病院をご紹介することも可能です
(遠方の場合は対象外となる地域もあります)。


検査後、1~4週間で結果説明となります。


その後は、症状に合わせておおむね1か月ごとの診察となります。




こちらも併せてお読みいただければ、参考になるかと思います。

2017年10月13日 (金)

アメリカではなぜ認知症は減少しているのか?

現在、日本においては、アルツハイマー病を含む認知症の患者数(絶対数)も認知症を発症する人の割合(有病率)も増加しており、国を挙げての対策が必要な状態となっています。


そんな中、アメリカでは認知症を発症する人の割合が減っているという報告が出ています。

JAMA Intern Med. 2017;177(1):51-58.)


これによりますと、アメリカにおける65歳以上(21,000人以上が対象)の認知症の有病率は、2000年では11.6%であったが、2012年には8.8%まで大幅に減少したとされています(日本においては2012年時の有病率は15%程度)。


この数字が、どの程度正確であるかについて、疑問の余地がありますが、同様の報告もでてきていることから、少なくとも認知症の有病率は低下していると考えられます。


では、なぜ有病率が減少しているのでしょうか。


この研究では、教育期間の延長が認知症を予防しているのではないかと述べています。


日本においても、大学進学率はおおむね右肩上がりで、近年では50%を上回っています。これは50年前の約2倍の数値です。


ということは、将来的に日本においても認知症の有病率が低下する可能性があります。


ただし、日本の場合は非常に速い速度で高齢化が進行しているため、有病率が下がっても、認知症患者数は増加するのではないかと思います。


高学歴=認知症になりにくい


その反面


高学歴の人が認知症になると、進行が早い


ことも知られています。

Neurology October 23, 2007 vol. 69 no. 17 1657-1664)


高学歴の人は脳内の変化(萎縮など)が進行しても、なかなか症状として現れない反面、いざ症状が出現したときは、脳内の変化がかなり進行した状態となっています。そのため、高学歴でない認知症患者さんと比較し、いざ発症してしまうと進行が早いのではないかと考えられます。

久米医院

2017年3月26日 (日)

認知症の問題行動が出現したら確認しておきたいこと

認知症患者さんを介護するときに、介護者を悩ますのが問題行動。

 

もの忘れだけの患者さんと、周辺症状を伴った患者さんの介護では、その大変さが全く異なります。

 

問題行動(行動心理症状やBPSDとも呼ばれる)には、暴力、暴言、徘徊、帰宅願望、怒りっぽいといった激しい症状から、うつ、拒食、不安といったものまであり、その対応方法は患者さん事に異なります。

 

問題行動の対応方法については、以前にもお書きしましたが、今回は、問題行動が出現した時に必ず確認しておきたいことをお伝えします。

 

認知症の問題行動対策 ①薬物編

 

認知症の問題行動対策 ②対応編

 

問題行動は、患者さん自身に訴えたいことがあるけれど、それが上手く表現できないときに起こりやすい傾向があります。


ですから、問題行動が出現した場合には、身体や環境に異常が起こっていないか確認する必要があります。


・身体の異常
便秘、痛み、肺炎などの感染症などの異常が出現していることがあります。病院で異常がないか診てもらいましょう。

・薬の影響
新しく始めた薬や中断した薬がないか確認しましょう。

・不適切な環境
暑すぎたり、寒すぎたり、うるさすぎたりしていないか確認しましょう。

・不適切な介護
だます、できる事をさせない、子ども扱いをする、急がせる、無視する、無理強いをする、非難するなどの扱いをしていないか確認しましょう。


~対策~

・身体の異常や薬の影響
病院に相談しましょう。実際に、ある日を境に問題行動が出現した患者さんが、実は肺炎だったということもありましたし、新しく始めた薬をやめたら治まったということもありました。

・不適切な環境
室温の調節も大切ですが、模様替えや引っ越しを出来る限りしない、引っ越すときは、使い慣れた家具を持っていくというのも方法です。

・不適切な介護
介護の状態をもう一度振り返ってみてください。介護をしているあなたに問題がなくても、他の介護者に問題があるかもしれません。
介護者の負担軽減対策が必要になります。ケアマネージャーに相談しましょう。

«徘徊は命の危機

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