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2019年10月 4日 (金)

花粉症と口のかゆみの関係について

みなさんは、スギ花粉症などのアレルギー性鼻炎でお困りではありませんか。

 

20歳から40歳代の日本人におけるスギ花粉症の頻度は30-40%に達しており、

国民病ともされています。

 

スギ花粉は春先にピークをむかえ、大きな社会問題となっていますが、実は花粉症の原因となる花粉はスギ以外にも多く存在し、スギと同様に強い症状をきたし、日常生活に影響を与えることがあります。

 

・春は、木本植物のスギやヒノキ科、カバノキ科、ブナ科の花粉が飛散します。

・初夏から秋は、草木植物のイネ科、キク科の花粉が飛散します。

 

秋にも、さまざまな花粉が飛散しているのですね。

 

喘息やアレルギー性鼻炎の患者さまに詳しくお話を伺うと、

果物などを食べたときに口や喉のピリピリやかゆみを感じるという方がいらっしゃいます。

 

これを、口腔アレルギー症候群(OAS)といいます。

 

花粉症の方が、花粉に似た構造をもつ果物や野菜を食べると、それに対してもアレルギー反応が起こり、口がかゆくなるのです。

 

花粉症とOASの代表的な例をあげます。

・シラカンバ、ハンノキ花粉症 ⇒ リンゴ、モモなどバラ科の果物

・イネ科花粉症 ⇒ トマト、メロン、スイカ、オレンジ

・ヨモギ、ブタクサ花粉症 ⇒ メロン、スイカ、セロリ

 

お子さんの場合は、口がかゆくなることをうまく表現できず、食べず嫌いだと思われているケースもあります。

 

喘息、アレルギー性鼻炎、口のかゆみなどでお困りの方は当院の呼吸器外来までご相談ください。

 

*呼吸器/アレルギー専門医の外来は水曜日午前中に行っています。

 

written by S.S.

65歳以上の方への肺炎球菌ワクチン接種について

インフルエンザや肺炎など感染症が気になる季節となりました。

当院でも連日、多くの患者さまがインフルエンザワクチンを接種されています。

 

さて、本日は、インフルエンザワクチンと並んで大切なワクチンである、「65歳以上の方への肺炎球菌ワクチン」のお話です。

 

高齢者の方の肺炎は、重症化することが多く、入院によって体力が低下して寝たきりとなり、認知症を発症するなど、負のスパイラルに陥りやすいことが知られています。

なんと、肺炎で入院した65歳以上の患者さんは、認知症の発症リスクが約2倍に上昇するという報告もあります。

 

高齢者の方が寝たきりにならず、元気に過ごしていただくために、「肺炎球菌ワクチン接種」が推奨されています。

 

現在、成人には肺炎球菌ワクチンとして、ニューモバックスとプレベナー13が接種できます。

 

ニューモバックスは、初回に限り、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の患者さまが定期接種の対象となります。

対象者には府中市から接種券が配布されており、費用の補助が受けられますので是非接種してください。当院でも受け付けております。

 

また、最近は、ニューモバックスを接種したことがある患者さまから、追加接種はどのようにしたらよいかという質問をよく受けるようになりました。

 

日本呼吸器学会と日本感染症学会による、「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方」では次のような選択肢が示されています。

 

 ①ニューモバックスを接種してから、1年以上の間隔をおいて、プレベナー13を接種することができます。

 ②ニューモバックスを接種してから、5年以上の間隔をおいて、ニューモバックスを追加接種することができます。

 (①②とも自費になります)

 

特に、喘息や慢性肺疾患(COPDなど)、慢性心疾患、脳梗塞などの既往がある方は肺炎のリスクが高いとされていますので、主治医と相談してみてください。

 

インフルエンザワクチンとの同時接種も可能ですので、ぜひ当院までご相談ください。

 

*呼吸器専門外来は水曜日午前中に行っております。呼吸器についてご心配のある方はご相談ください。禁煙外来も行っております。

 

written by S.S. 

2019年7月13日 (土)

禁煙外来 ~タバコについて私たちと一緒に考えてみませんか~

 皆さんの中にタバコを吸われる方はいらっしゃいますか。

 

 「タバコは止めようと思っているけれど、なかなかやめられない」「家族がタバコを吸うので困っている」という方もいらっしゃると思います。

 

 当院では、呼吸器専門医による禁煙指導に力を入れています。

 当院の禁煙外来では、禁煙を手助けする薬の処方だけではなく、タバコを吸いたい気持ちをくみ取り、患者さまとのコミュニケーションを大切にしています。

 

そもそも、なぜタバコはやめられないのでしょうか?

 

タバコには有害物質が多数含まれており、発がん性物質は50種類以上にのぼるとされています。

その中でも「ニコチン」には、強い依存性があり、タバコをやめられない主な原因となっています。

 

タバコを吸われる方の中には、「タバコはストレスを減らしてくれる」「タバコで安らぎを得られる」「タバコのほかに、これといった楽しみがない」と、考えている方もいらっしゃるかもしれません。

 

実は、タバコを吸って気持ちが落ち着くのは、「ニコチン切れによるイライラ」をタバコによって解消しているに過ぎないのですが、多くのスモーカーの方はこの考えにご納得いただけないかもしれません。

 

ニコチンの依存性は、コカインやヘロインと同等レベルと言われておりますので、

「自分の意思」だけでやめることは難しいことが想像できますね。

 

 当院の禁煙外来では、患者さまお一人お一人の気持ちに寄り添い、患者さま自身がタバコについて理性的な「気付き」と「理解」を得て、禁煙へ気持ちが向いていくように心がけています。

 

 その上で、チャンピックスという禁煙補助薬を用いて3か月間の禁煙プログラムをご提供しております。

 ぜひ、お気軽に、タバコのことを相談しにきてください。

 

*当院の呼吸器専門医による外来は水曜日午後に行っていますが、9月から水曜日午前へ変更する予定です。詳しくは、受診前にお電話でご確認ください。

 

written by S.S.

2019年7月12日 (金)

長引くせき、痰 ~その咳、「タバコ肺」かもしれませんよ~

 今年も府中市の成人検診の季節になりました。

 検診では自覚症状や生活歴のことも伺いますので、皆様がご自身の健康を改めて見直すいい機会にされています。

 当院も連日多くの患者様が検診にいらしていますが、咳(せき)や痰(たん)で長く悩んでいる方をおみかけします。

 

 咳や痰は、「風邪かな? 年のせいかな?」と思ってそのまま放っておいてしまうことも多い症状です。でも、もしかしたらそれは恐ろしい「タバコ肺」が進んできていることをあなたにお知らせしているサインかもしれませんよ。

 

 「タバコ肺」とは、専門的には「COPD;慢性閉塞性肺疾患」と言います。風邪のようなノドの病気などではなく、肺そのものの破壊が進む怖い病気です。

 COPDはほとんど場合、タバコが原因です。そして、壊れた部分の肺は二度と治らず、病気が進行すると息が苦しくなっていき、重症になると自由に動き回ることもできなくなります。

しかし、適切なお薬で息苦しさをやわらげ、禁煙して残った肺の破壊をある程度防ぐことができます。

 

次の質問にいくつか当てはまる方は、COPDの可能性があります。

  • 40歳以上である。
  • 咳がでる。たんがからむ。
  • 走ったり、重いものを運ぶときに、同年代の人と比べて、息切れがしやすい。
  • 走ったり、重いものを運ぶときに、ヒューヒューすることがある。
  • タバコを長期間吸っていた (今も吸っている)

 

COPDが疑われる方には当院で検査や治療も行うことができます。

検査:レントゲン、CT、呼吸機能検査(肺年齢の検査)

治療:第一に禁煙が大切です。その上で、吸入薬を使用することで、症状を改善し、進行をなるべく防ぐことができます。

 

当院では、呼吸器専門外来/禁煙外来で積極的にCOPDの治療や禁煙指導を行っていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

*なお、呼吸器専門医による外来は水曜日午後に行っていますが、9月から水曜日午前へ変更する予定です。詳しくは、受診前にお電話でご確認ください。

 

written by S.S.

2019年7月 8日 (月)

長引く「咳(せき)」「痰(たん)」でお困りではないでしょうか ~その咳、「ぜんそく」のお薬で治るかも~

 突然ですが、みなさんの中に長引く咳や痰でお困りの方はおられませんでしょうか?

 

 その咳、「咳喘息」という「ぜんそく」の一種かもしれませんよ。

 

 「ぜんそく」と聞くと、「ゼイゼイ」、「ヒューヒュー」という音が胸から聞こえてくるというイメージがありますよね。実際、長年専門家もそう考えていました。けれども、そのような音が聞こえてこない人も、「ぜんそく」の吸入治療でとてもよくなることがわかってきたのです。

 

 「吸入薬なんて大げさな」と思う方もおられるでしょう。しかし、そうした軽症の「咳喘息」も適切な治療を行わないと、「ゼイゼイ」、「ヒューヒュー」という音が胸から聞こえてくるような本格的な喘息に移行してしまうこともあるとわかってきました。

 

 治療は簡単です。ぜんそく治療のための吸入薬を自宅で毎日一回、口から吸うだけです。最近は、1日に1回吸入するだけの薬が主流になって、お忙しい方でもそれほど手間をかけずに治療することができるようになりました。

 

梅雨は花粉の時期と並んで「咳喘息」がよく見られる時期です。「せき」が出て困る、という方がいらっしゃれば、お気軽に当院までご相談ください。もちろん、「せき」の原因は喘息だけではありませんが、もちろんその場合の詳しい検査もご案内します。

 

なお、9月から呼吸器/アレルギー専門医による外来は水曜日の午後から午前へ変更する予定です。受診の際にはお電話でご確認ください。

 

written by S.S

2018年12月 4日 (火)

物忘れが出たら早めの受診が大切な理由

以前、認知症の早期発見の重要性 でアルツハイマー型認知症の早期発見、早期治療の重要性について書きました。


今回は、別の視点から早期発見の重要性をご説明したいと思います。


今ではテレビや新聞で認知症の言葉を見ない日はないというくらい、認知症が取り上げられて、啓蒙がなされている効果か、早期に受診される物忘れ患者さんは増えている印象です。

しかし、物忘れ外来を行っていると、まだまだ、もっと早く受診していてくれていたらと思うことがあります。

物忘れ外来に治る可能性のある認知症患者さんが来ることがあります。

その頻度は5%程度と多いとはいえませんが、絶対に見落とせないケースです。




そのなかでも比較的多いのが特発性正常圧水頭症です。

病気の細かい説明は省略させていただきますが、認知機能の低下に加え、歩行障害と失禁を伴うことがあります。

診断は、頭部MRIやCTを行うことで比較的容易に行うことができます。

治療については手術が必要となりますが、脳外科の手術の中では短時間で終わるものとなります。

しかし、症状があまりに進行してしまうと、完全には治らなかったり、治療の効果が得られないこともあります。




続いてビタミン欠乏症についてご説明します。

ビタミンB12や葉酸は、欠乏すると認知機能の低下を引き起こします。

栄養豊富な現代においてビタミン欠乏が起こるものかと疑問を持たれるかもしれませんが、高齢者では胃腸の機能低下によってビタミン欠乏症がおこることが稀ではありません。

胃の手術(特に全摘出)をされている場合は要注意です。

これらについても早期であれば治る可能性がありますが、そのまま放置されると、神経変性が進行し、その後ビタミンを補充しても十分な回復は得られません。

場合によっては手足の感覚や運動の麻痺を起こすことがあります。




甲状腺機能低下症も認知症の様な症状を認めることがあります。

特に、意欲の低下やボーっとした感じとなります。

血液検査で容易に診断できますし、内服治療で治療ができるため、見落とせない疾患の一つです。




当院では1年に1~2件と稀ではありますが、脳腫瘍による認知症も見られます。

年齢や体力にもよりますが、認知機能の低下という症状がある場合は可能な限り早期に手術を行う必要があります。




いずれの治る可能性のある認知症でも、治療が遅れればその分回復に時間がかかったり、完全にまたは全く回復しなくなります。


これらの疾患について、当院では直近の画像データがない場合は、必ず頭部の画像検査(MRIやCT)を検査病院へ依頼し、また、血液検査にてビタミンB12、葉酸、甲状腺機能の測定を行っています。


治らないことが多い認知症だからこそ、数少ない治る可能性のあるものを見落とさないように注意しています。

2018年10月16日 (火)

インフルエンザ

今年もインフルエンザ流行の時期が近づいてきました。


早くも東京都では学級閉鎖となったところも出ていますが、現在のところ、その範囲は局所的と考えられます。


インフルエンザワクチンについて、打ったのに罹ったという方が少なくないと思います。

私も毎年ワクチンを接種していますが、1度だけ罹ったことがあります。

麻疹(はしか)や風疹ワクチンなどは適切な接種によって極めて高い効果が得られますが、インフルエンザワクチンはこれらと比較すると、残念ながら効果が低いのが現状で、有効率は約60%と言われています。

60%という数字を高いと考えるか、低いと考えるかは分かれるところではあると思いますが、決して無効ではないのです。

また、現在は行われておりませんが集団接種が有効であったという報告もあり、大勢の人が接種することによってインフルエンザの流行が効果的に抑制できる可能性が高いと考えられます。


接種時期ですが、抗体が産生されるまでに2週間程度は要するので、早めが良いと思います。

持続機関については諸説ありますが、5か月程度は有効であると考えられます。
10月末に接種しても、3月までは効果が期待できるわけです(私は早速接種しました)。


インフルエンザやワクチンについて、厚生労働省のホームーページに Q and A がありますので、ご参照ください。



インフルエンザの予防は手洗いやマスクが基本ですが、是非ワクチン接種も行ってください。


また、感染が疑われる場合は感染を広めないためにもマスクをした状態で医療機関を受診してください。

2018年5月29日 (火)

アルツハイマー型認知症を疑ったときに1分でできるテスト

物忘れが出てきたときに、簡単に試せる方法をお伝えします。

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①「さくら」「ねこ」「電車」を覚えてもらいます

②今日の日付、曜日をこたえてもらいます(平成~年、月、日、曜日)

③最初に覚えた単語を言ってもらいます

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これはMMSEという認知症のテストの最初の部分を抜粋したものになりますが、アルツハイマー型認知症では②と③の成績が悪い傾向があります。

どれくらいできなかったら認知症かという基準はありませんが、正常であればほぼ間違いなくできるはずです。

ちょっとおかしいなとおもったら試してみてください。

なお、この方法はアルツハイマー型認知症には有効であると思われますが、ほかの認知症には当てはまらないと考えられます。

また、これが大丈夫であってもアルツハイマー型認知症でないというわけではありません。

2017年11月27日 (月)

寝言、寝ているときに大騒ぎするのはレム睡眠行動異常症かも

レム睡眠行動異常症(RBD)という言葉をご存知でしょうか。

まず、レム睡眠の説明をします。

眠りには、夢を見ているときとそうでないときの2種類があります。

夢を見ているときの眠りのことを、レム睡眠といいます(Rapid Eye Movement sleep)
この頭文字をとってREM睡眠といいます。

レム睡眠の間、目を閉じているにもかかわらず、夢を見て、眼球が激しく動きます。
しかし、体の筋肉は弛緩しているので、動きません。

夢を見て、体が勝手に動かないようにするために、筋肉を弛緩させるメカニズムがあるのですが、これが障害されてしまうと、寝言を言ったり大騒ぎをしてしまう、レム睡眠行動異常症になります。

  • 寝言がおおい
  • 寝ているときに手足が激しく動く
  • 寝ている間にケガをしたり、隣に寝ている人にケガをさせる
  • 夢の中の出来事と同じ動作をする

こういった症状があるときは、レム睡眠行動異常症である可能性があります。

症状が出ているうちに起こすと、行動と一致した夢を見ているので、そういったことがあれば診断につながりやすくなります。

夢ですが、あまり良い内容の夢ではないことが多い印象です。


以下の疾患ではレム睡眠行動異常症が先行して起こることが知られています。

  • レビー小体型認知症
  • パーキンソン病
  • 多系統萎縮症

これらの神経変性疾患では、脳幹にある筋肉を弛緩させるメカニズムが破綻してしまいます。

レム睡眠行動異常症は、クロナゼパムやパーキンソン病治療薬などによって、比較的よく症状が緩和できます。

もし、夜中に騒ぐ、暴力をふるうなどの症状があれば、一度神経内科などに受診してみるとよいでしょう。

2017年11月20日 (月)

当院での物忘れ外来受診の流れ

当院では、水曜日の午後に物忘れ外来を行っています

当院における受診の流れをご説明します。



電話(042-335-1515)で予約をお願いします。


かかりつけ医からの紹介状(なければ薬手帳など)をご用意ください。


初回診察時は、予約時間の30分前にご来院ください。


初回診察では、問診、心理検査、血液検査、心電図、胸部レントゲンを行います。


頭部MRI または CT は、検査病院にて行います。
初回診察時に、当院から検査病院へ予約を行います。
送迎付きの検査病院をご紹介することも可能です
(遠方の場合は対象外となる地域もあります)。


検査後、1~4週間で結果説明となります。


その後は、症状に合わせておおむね1か月ごとの診察となります。




こちらも併せてお読みいただければ、参考になるかと思います。

«アメリカではなぜ認知症は減少しているのか?

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