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2015年4月25日 (土)

認知症の症状② 『周辺症状』

前回に引き続き、認知症の症状についてご説明します。

今回は『周辺症状』についてです(中核症状についてはこちら)。

周辺症状はBPSD(behavioral psychological symptoms dementia)と言われることもあります。
英語で書くと、大変難しそうですが、簡単に言うと、

“認知症の症状で、物忘れや理解力の低下以外の、困った症状

と思っていただければおおむね問題ありません。

たとえばアルツハイマー病でよくみられる被害妄想や徘徊などがそれに当たります。

以下によくみられる周辺症状をあげてみます。

  • 妄想:アルツハイマー病では「ものとられ妄想」「嫉妬妄想」が多い。
  • 幻視:幻覚のことです。レビー小体型認知症で多くみられます。
  • 徘徊:介護者がもっとも困る周辺症状の一つです。
  • うつ:認知症にうつ症状は大変合併しやすく、時にはうつ病の治療も行います。
  • 不安:もの忘れに伴い、不安が強くなります。逆に楽天的になることもあります。
  • 暴言・暴力:性格変化により攻撃的になることがあります。
  • 介護拒否:現実と実際のギャップが理解できないために「介護は必要ない」と訴えることがあります。
  • 興奮:落ち着きがなくなり、騒ぎ出すことがあります。
  • せん妄:入院や体調不良時に起こりやすい傾向があります。興奮したり、逆におとなしくなりすぎることがあります。ひどく寝ぼけた状態と考えてください。
  • 昼夜逆転:夜中に活動的になることで、介護者が疲れてしまいます。

これら以外のも、認知症に伴って出現する「困った症状」は周辺症状(BPSD)です。

認知症外来では、物忘れの進行抑制が第一の目標ですが、周辺症状の改善も大切な役割です。

周辺症状は、薬物による治療のほか、介護者の対応方法の改善、デイサービスなどの活用によって改善する可能性があります。

今後、周辺症状に対する治療についても扱っていきたいと思います。

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