薬はできる限り1日1回
認知症患者さんにおいて、薬を毎日間違えなく飲むことは非常に難しい。
実際のところ、介護者が飲ませてあげることになるのですが、一日に何度も飲ませてあげるとなると、相当大変です。
また、回数が多くなればなるほど飲み忘れも増えます。
せっかくの良薬も飲まなければ効きません。
ですから、薬を処方するときに可能な限り1日1回だけで済むように工夫します。
また、錠数が増えると飲むのも大変ですから、合剤といわれる2種類の成分が1錠にまとめてはいっているタイプの薬を積極的につかいます。
さらに、飲みやすくするために、口の中ですぐに溶けるOD錠(D錠)というタイプのものがあれば、そちらへ切り替えます(たとえば、アリセプトからアリセプトDへのきりかえ)。
薬局で一包化(朝の薬が何種類かあれば、朝分をまとめてパックに入れてくれるサービス)してもらうのも、方法です。
一包化は当院の院内薬局でも行っています。
ちょっとした工夫で飲み忘れや介護負担が少しでも減るようにしています。
アリセプトは、飲みやすさを追求し、ゼリータイプのものもあります。
http://kumeiin.jp/
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