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2015年5月 4日 (月)

ビタミンEとアルツハイマー病

抗酸化さようのあるビタミンEが認知症を予防できるかもと期待されています。

では、その実力はいかに?!

認知症の最も多い原因となっているアルツハイマー病について、ビタミンEが効くのかどうか調べてみました。

  

『Effect of Vitamin E and Memantine on Functional Decline in Alzheimer DiseaseThe TEAM-AD VA Cooperative Randomized Trial』

 

JAMA. 2014;311(1):33-44. doi:10.1001/jama.2013.282834.

 

によると、凄く効くわけではないようですが、ある程度効果があるかもしれないという感じです。

 

ビタミンEを1日2000 IU摂取すると、摂取しなかった人たちと比べて「日常生活動作」ができなくなる速度がゆっくりになったとのことです。

 

ただし、いくつかの注意点があります。

 

まず、基本的にアリセプトなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤という、アルツハイマー病でもっとも良く使われる薬は投与されていました。

 

ですので、ビタミンE単独での治療というわけではありません。

 

また、ビタミンEを使ったグループと、使わなかったグループ、さらにメマリーとビタミンEを併用したグループについて検討されていますが、いずれも認知機能は低下していました。

 

ビタミンEを使ったグループと比較して使わなかったグループでは、日常生活動作の低下が少なかったということであって、低下はしていたのです。

 

もう一つ、今回低下が少なかったのは日常生活動作の部分で、いわゆる「もの忘れ」の部分での抑制効果は認められなかった様です。

 

アルツハイマー病にサプリメントとしてビタミンEを摂取するのは良いのかもしれませんが、それだけではなく、きちんと治療を行ったうえで、ビタミンEを追加する余地があるというものなのではないかと思います。

 


http://kumeiin.jp/

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