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2015年5月 2日 (土)

認知症の薬② NMDA受容体拮抗薬

今回は、NMDA受容体拮抗薬のお話です。

この薬はアリセプトなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬とならび、アルツハイマー病を治療するうえで大切な薬です。

脳内には、アセチルコリンのほかにグルタミン酸という物質も神経伝達物質として存在しています。

ただし、アセチルコリンと違って、グルタミン酸はアルツハイマー病になると増えすぎて、脳内にノイズを発生させます。

NMDA受容体拮抗薬は、直接グルタミン酸を減らすことはありませんが、グルタミン酸がうまく働かないようにして、脳内のノイズを下げる役割があります。

この、NMDA受容体拮抗薬は、メマンチン(メマリー)一種類しかありません。

薬の特徴ですが、アルツハイマー病で大騒ぎしやすくなった患者さんに投与すると、穏やかになる傾向があります。

おそらく、ノイズが減って、必要ない刺激が減るためではないかと思います。

アセチルコリンエステラーゼ阻害剤が元気のない人を活発にするのとは対照的です。

この2種類の薬を使い分けたり併用することで、患者さん本人の認知機能の維持と、家族や介護者の負担軽減を図ります。

メマンチンを使っても興奮が止まない場合は、次の一手を繰り出すこととなりますが、その話は、また後日。

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