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2015年6月15日 (月)

せん妄を抑えるには

高齢者が入院すると、せん妄という状態に陥ることがしばしば見らえます。

 

これは、決して稀なことではなく、日常的に頻繁に目にします。

 

せん妄についてはこちらを参照してください。

体調が改善することによってせん妄から解放されることがおおいのですが、せん妄を起こしたことを契機に認知機能が著しく低下することもあります。
(認知症があるとせん妄になりやすいし、せん妄を起こすと認知症が悪化すると考えられます)

 

せん妄の予防について、やはり、入院するような大きな病気にならないようにすることにつきます。

 

また、軽症での安易な入院は、認知機能やADL(Wikipedia 参照)の維持といった観点からはお勧めできません。

 

しかし、入院が必要な状態になってしまった場合、どうするか。

 

体調にもよりますが、

・ベッドからできるだけおりること。

 

・食事をできるだけ食べること。

 

・夜はちゃんと暗くすること。

 

・出来るだけ家族が顔を見せてあげること。

 

などで、ある程度改善できると思われます。

 

また、最近はラメルテオン(ロゼレム)という薬がせん妄の予防に効果があると考えられています。

 

このロゼレムは、睡眠剤として開発されたもので、夜が来たことを教えてくれるメラトニンというホルモンと同じような作用をします。

 

通常の睡眠剤のように、強制的に寝かせるタイプのものではないため、効果はマイルドですし、速効性も期待できません。

 

ですが、長期に投与すると、徐々に一日のリズムができてきて、昼夜逆転や不眠を改善することができるとされています。

 

この、ラメルテオンの夜が来たことを教えてくれるという作用が、昼夜逆転などの症状を呈するせん妄の予防に有効なのかもしれません。

 

また、ラメルテオンは認知症患者さんの不眠にも有効性が示されています。

 

処方した患者さん全員に効果があるとは思いませんし、強力な薬だとも思いませんが、ラメルテオンは昼夜逆転や高齢者の不眠にある程度の効果が期待できると考えています。

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