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2015年8月 7日 (金)

アルツハイマー病の脳の変化は発症20年前から

認知症の原因の半数以上を占めるといわれるアルツハイマー病ですが、この病気は脳の中にアミロイドベータ(Aβ)という物質が蓄積することが原因の一つであるといわれています。

Aβは脳細胞を障害する作用があり、これによって脳細胞が変性し(神経原線維変化)、アルツハイマー病を発症すると考えられています。

このAβはアルツハイマー病発症の20年前頃より蓄積が始まるといわれています。

遅れること10年ほどで、神経原線維変化が始まるといわれています。

神経原線維変化が始まった後、アルツハイマー病の特徴である海馬の萎縮が始まり、認知機能の低下が徐々に認められます。

海馬萎縮が顕著になるころに、認知機能の低下が著しくなり、アルツハイマー病を発症します。


アルツハイマー病で病院を受診するのは、アルツハイマー病という病気が完成してからということになります。


現在、アルツハイマー病の治療薬として用いることのできる薬は、いずれも症状を緩和するもので、アルツハイマー病の原因を食い止めたり、改善したりするものではありません。

何とか進行を少しでも遅らせるための治療しかないということです。


これに対して、Aβに対するワクチンなどの研究がおこなわれており、アルツハイマー病を根本から治そうという試みはありますが、まだ実用化されてはいません。


どのようにしたらAβが蓄積しないようにできるのか、はっきりしたことは分かっていませんが、微小な炎症などがかかわっている可能性が示唆されています。

また、高齢者の認知症はアルツハイマー病単独ではなく、微小な脳梗塞を合併していることが多いため、一般的に生活習慣病を予防するための食生活が有効かもしれません。

アルツハイマー病になるリスクを少しでも下げたいとお考えであれば、50歳くらいから食事や運動に気を付ける必要があると考えられます。

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