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2019年7月12日 (金)

長引くせき、痰 ~その咳、「タバコ肺」かもしれませんよ~

 今年も府中市の成人検診の季節になりました。

 検診では自覚症状や生活歴のことも伺いますので、皆様がご自身の健康を改めて見直すいい機会にされています。

 当院も連日多くの患者様が検診にいらしていますが、咳(せき)や痰(たん)で長く悩んでいる方をおみかけします。

 

 咳や痰は、「風邪かな? 年のせいかな?」と思ってそのまま放っておいてしまうことも多い症状です。でも、もしかしたらそれは恐ろしい「タバコ肺」が進んできていることをあなたにお知らせしているサインかもしれませんよ。

 

 「タバコ肺」とは、専門的には「COPD;慢性閉塞性肺疾患」と言います。風邪のようなノドの病気などではなく、肺そのものの破壊が進む怖い病気です。

 COPDはほとんど場合、タバコが原因です。そして、壊れた部分の肺は二度と治らず、病気が進行すると息が苦しくなっていき、重症になると自由に動き回ることもできなくなります。

しかし、適切なお薬で息苦しさをやわらげ、禁煙して残った肺の破壊をある程度防ぐことができます。

 

次の質問にいくつか当てはまる方は、COPDの可能性があります。

  • 40歳以上である。
  • 咳がでる。たんがからむ。
  • 走ったり、重いものを運ぶときに、同年代の人と比べて、息切れがしやすい。
  • 走ったり、重いものを運ぶときに、ヒューヒューすることがある。
  • タバコを長期間吸っていた (今も吸っている)

 

COPDが疑われる方には当院で検査や治療も行うことができます。

検査:レントゲン、CT、呼吸機能検査(肺年齢の検査)

治療:第一に禁煙が大切です。その上で、吸入薬を使用することで、症状を改善し、進行をなるべく防ぐことができます。

 

当院では、呼吸器専門外来/禁煙外来で積極的にCOPDの治療や禁煙指導を行っていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

*なお、呼吸器専門医による外来は水曜日午後に行っていますが、9月から水曜日午前へ変更する予定です。詳しくは、受診前にお電話でご確認ください。

 

written by S.S.

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