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2019年10月 4日 (金)

65歳以上の方への肺炎球菌ワクチン接種について

インフルエンザや肺炎など感染症が気になる季節となりました。

当院でも連日、多くの患者さまがインフルエンザワクチンを接種されています。

 

さて、本日は、インフルエンザワクチンと並んで大切なワクチンである、「65歳以上の方への肺炎球菌ワクチン」のお話です。

 

高齢者の方の肺炎は、重症化することが多く、入院によって体力が低下して寝たきりとなり、認知症を発症するなど、負のスパイラルに陥りやすいことが知られています。

なんと、肺炎で入院した65歳以上の患者さんは、認知症の発症リスクが約2倍に上昇するという報告もあります。

 

高齢者の方が寝たきりにならず、元気に過ごしていただくために、「肺炎球菌ワクチン接種」が推奨されています。

 

現在、成人には肺炎球菌ワクチンとして、ニューモバックスとプレベナー13が接種できます。

 

ニューモバックスは、初回に限り、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の患者さまが定期接種の対象となります。

対象者には府中市から接種券が配布されており、費用の補助が受けられますので是非接種してください。当院でも受け付けております。

 

また、最近は、ニューモバックスを接種したことがある患者さまから、追加接種はどのようにしたらよいかという質問をよく受けるようになりました。

 

日本呼吸器学会と日本感染症学会による、「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方」では次のような選択肢が示されています。

 

 ①ニューモバックスを接種してから、1年以上の間隔をおいて、プレベナー13を接種することができます。

 ②ニューモバックスを接種してから、5年以上の間隔をおいて、ニューモバックスを追加接種することができます。

 (①②とも自費になります)

 

特に、喘息や慢性肺疾患(COPDなど)、慢性心疾患、脳梗塞などの既往がある方は肺炎のリスクが高いとされていますので、主治医と相談してみてください。

 

インフルエンザワクチンとの同時接種も可能ですので、ぜひ当院までご相談ください。

 

*呼吸器専門外来は水曜日午前中に行っております。呼吸器についてご心配のある方はご相談ください。禁煙外来も行っております。

 

written by S.S. 

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